■ワキガの治療と多汗症治療
ワキには、汗を排出するエクリン腺、ワキガ特有の臭いの元になるアポクリン腺が主なものとして存在します。
エクリン腺は全身に分布しており、手や足の裏、腋の下などに多く存在します。
一方、アポクリン腺は部位が限られていて、頭皮内に少し、乳輪の周囲、腋の下、陰部にあり中でも腋と陰部に多数存在しています。
エクリン腺の支配神経は、アセチルユリン作動性の交感神経ですが、アポクリン腺はそれに、ノルアドレナリン作動性の交感神経が加わり、二重支配下におかれているのが特徴です。
このように、汗とワキガの元となる汗腺、神経などが異なり全く別の疾患です。
市販されている抗菌制汗剤はワキガの元になる低級脂肪酸、アンモニアなどの増加を防ぐ効果がありますが、あくまでも一時的なものであり、根本的な治療を望むものであれば、手術が必要です。しかし、手術はあくまでも減量の手術であり手術をすれば臭いが全くなくなる訳ではありません。臭いと同時に汗、毛も減少します。
手術法には、様々で一般的に行われているのは反転・除去やロータリーシェイビング法です。
いずれの手術も1週間で抜糸を行いますが多かれ少かれ傷ができるということは、避けられません。
傷跡が少ないロータリーシェイビング法でも5mm程の傷が2〜3箇所残り、3〜6ヶ月は赤い傷跡が残ります。
また、術後1週間、圧迫固定をすることが必要で手術は夏場ではなく、冬場には行う方が望ましいでしょう。