皮膚科
一般皮膚科に関する診療情報
皮膚科医からのひとこと
皮膚科の疾患は、と聞かれて皆さんの頭に浮かぶものは、虫刺され、湿疹、ニキビ、ほくろ、水虫といったところでしょうか。
一般的な皮膚の症状の多くは市販の塗り薬で対応できたり、様子を見ているうちに改善したりします。そのため、皮膚に気になることがあってもなかなか皮膚科を受診しない、という方が多いようです。
私自身、大学を卒業して皮膚科医として働き始めるまで、皮膚科の世界がこんなにも奥深く、興味の尽きないものだとは考えていませんでした。そんな「皮膚科」に少しでも親しみを持っていただけるよう、皮膚科の世界の入り口をご紹介したいと思います。
皮膚は人体のなかで最外層に位置する、厚さ1.5mm~4mm,面積は成人で平均1.6㎡、重さは3㎏弱(子猫一匹の重さ)の臓器です。
皮下組織(いわゆる皮下脂肪)を加えれば、重さ約9㎏、体重の約14パーセントに及びます。人体を覆い、外界との境界をなし、外界からの異物の刺激や病原体の感染に対抗する、「柔らかい鎧」の役目をしています。その鎧には、毛、皮脂腺(多くは毛穴に開通している)や汗腺も存在します。皮脂腺からは強い抗菌作用を有する脂肪酸が、汗腺からは乳酸が分泌され、美容的に嫌われる傾向のあるこれらの組織も、病原体に対抗する兵隊としての役割を果たしています。
また、皮膚は単なる外界との隔壁ではなく、ほかの臓器,たとえば肺や心臓、肝臓、腎臓や神経等と血流、神経ネットワークなどを通じてきわめて密なネットワークを形成する、生命の保持に絶対不可欠なさまざまな機能を営む臓器でもあります。
そのため皮膚、あるいは他の臓器に障害があれば,皮膚を含めた全臓器の調和が障害され、その徴候が皮膚に表出し、時には内臓疾患を発見する契機となったりもします。
さらに、昔から「“さぶいぼ”がでるほどぞっとする」、「見ているだけでかゆくなる」といった会話があるように、ストレスによる皮膚疾患もあります。皮膚科疾患はこころの影響をうけるものがあり、また逆に皮膚科病変が外からみえるために心に影響を及ぼすこともあります。
「たかが皮膚」、でも「されど皮膚」。
些細な症状であっても皮膚に気になる変化を見つけたら、月曜日のクリニックをのぞいてみてください。なにか、小さな良いことが起こる・・・かもしれません。
皮膚科担当医(♀)







